UNISON SQUARE GARDEN 記念アルバム「DUGOUT ACCIDENT」 全曲レビュー
待ちに待ったユニゾンの10周年*1記念アルバム「DUGOUT ACCIDENT」が発売となった。
普通のベストアルバムとは違って、シングル曲を全く収録していないのが特徴。
シングル曲にも勝るとも劣らないカップリングやアルバム曲、それに未発表曲、新曲を加えたラインナップ。
再収録曲はMIXや変わっていたり、アレンジが加えられていたりと既存ファンを裏切らないのがユニゾンのいいところである。
もくじです
- いざ開封
- 収録曲全曲レビュー
- 01 アンドロメダ
- 02 フルカラープログラム(D.A style)
- 03 徹頭徹尾夜な夜なドライブ
- 04 ガリレオのショーケース(D.A style)
- 05 23:25(D.A mix)
- 06 夕凪、アンサンブル
- 07 kid, I like quartet (D.A mix)
- 08 誰かが忘れているかもしれない僕らに大事な001のこと (D.A mix)
- 09 天国と地獄
- 10 未完成デイジー (D.A mix)
- 11 シャンデリア・ワルツ
- 12 場違いハミングバード (D.A mix)
- 13 箱庭ロック・ショー (D.A style)
- 14 クローバー (D.A mix)
- 15 プログラムcontinued
- 16 さわれない歌
- 各バージョンの違い
- 最後に
いざ開封
収録曲全曲レビュー
01 アンドロメダ
02 フルカラープログラム(D.A style)
インディーズ2ndミニアルバム「流星前夜」収録。
星曲繋ぎということでやっぱり曲順までのこだわりを感じられる。
アンドロメダ星雲を突き抜けて澄み渡った星空のもとへ出たような気がする。
D.A styleということで、再収録になったほか、ラスサビの歌い方がライブverになっている。
03 徹頭徹尾夜な夜なドライブ
ライブではもうおなじみなんだけど、実は未発表曲。
これを待っていたファンは多い。
待望の音源化。
初めて聴いた時はなんじゃこのめちゃくちゃな曲と思ったが、聴いてるうちに癖になってきた。
ライブではシンセがが入ってるのに気付かなかったんだけど、こう改めてCDで聴くとかなり強めに入っててこのリフが癖になる。
こんな歌詞だれが思いつくんだよっていうほど言葉選びが独特すぎて、作詞家としても田淵智也が末恐ろしい。
ギターソロ後に、笛のSEや「ウッハウッハ」という謎の掛け声が入っていたりなんかもういろいろと遊びすぎである。
04 ガリレオのショーケース(D.A style)
ライブでの定番曲だからなにかのシングル曲かとおもいきや、1stシングル「センチメンタルピリオド」カップリング。
これも再収録されていて、BPM10ぐらい早くなってた。
そのためだいぶ原曲よりもライブ気味な感じ。
05 23:25(D.A mix)
2ndアルバム「JET CO.」収録。
UNISONにハマったときにYouTubeでライブのトレーラーを見ていて、サビにハマってしまい必死に曲名探した思い出。
音源はそのままにMIXだけを変えているはずなのだが、素人耳ではちょっとよくわからなかったりする。
タイトルの由来は「Instant EGOIST」に関係してるらしい。
僕はちなみにわからん。
06 夕凪、アンサンブル
これもデビュー前の未発表曲を初収録。
スローテンポの爽やかな曲で、これからの季節にぴったりかもしれない。
TKOの綺麗なコーラスが聴ける。本人は上手くいかないって言ってるけど。
実際に夕方の海岸で聴くとよい。
近くに海ないんだけどさ。
07 kid, I like quartet (D.A mix)
3rdアルバム「Populus Populus」収録。
「夜桜四重奏 〜ホシノウミ〜」主題歌としてタイアップついてるんだけど、これもアルバム曲。
相変わらずこの疾走感は最強。
MIXによる変化は、サビでところどころエコーがかかってるとこまでは気づいた。
08 誰かが忘れているかもしれない僕らに大事な001のこと (D.A mix)
6thシングル「流星のスコール」カップリング。
ユニゾン史上最もタイトルが長く、はてなブログとかの意識高い系のブログでみるこの感じである。
頭サビでストレートに愛してるを叫ぶ歌詞はユニゾンにとって珍しい。
09 天国と地獄
5thアルバム「Catcher In The Spy」収録。
原曲での収録。
ライブでみなさん壊れますね。
これと後述する「場違いハミングバード」での壊れっぷりがやばい。
間奏に爆発音のSEとか新しい試み。
これはライブ版をぜひご覧頂くしかない。
UNISON SQUARE GARDEN「天国と地獄」LIVE MUSIC VIDEO - YouTube
10 未完成デイジー (D.A mix)
3rdアルバム「Populus Populus」収録。
スローなバラードで歌詞をじっくり聴いて欲しい。
死ぬまでの愛、一生の愛を誓うというありきたりなテーマだけに作詞家の腕が試される。
こう具体的なテーマを扱うのも田淵にしては珍しいと思った。
ブックレットで斉藤が友達の結婚式で歌ったというエピソードが公開されたし、ファンの中で結婚式でかけるのが流行りそう。
11 シャンデリア・ワルツ
4thアルバム「CIDER ROAD」収録。
「夜桜四重奏 〜ツキニナク〜」ED
これもいい曲なんだけどシングルカットされてないんだよなぁ。
とにかくイントロが神。
12 場違いハミングバード (D.A mix)
3rdアルバム「Populus Populus」収録。
みんな大好きなライブ定番曲。
前曲シャンデリア・ワルツのラストにドラムの貴雄さんによる気合の入った、この曲のためのワンツースリーカウントが追加収録されている。
なので曲をシャッフルしてると聞き逃すので注意。
ライブではこのカウントから曲に入るスタイルなので、それに寄せてきた感じ。
こう改めて聴いてみると迫力がないように感じた。
だけどそれはこの曲がライブで化ける曲という証かもしれない。
原曲がある意味「負ける」感覚にさせるあたりにユニゾンのライブのクオリティの高さを感じた。
これもぜひライブ映像を。
UNISON SQUARE GARDEN「場違いハミングバード」Live Version - YouTube
せっかくライブで育てた曲なんだから、その結果を再収録して聴かせて欲しかった。
そこだけは残念。
13 箱庭ロック・ショー (D.A style)
1stアルバム「UNISON SQUARE GARDEN」収録。
再収録され、音が厚く重厚になっているのに加え、BPMも早くなっている。
ライブでも走り気味になるので、10年のうちに走り気味が定番化したのかもしれない。
個人的に一番好きな楽曲。
縦ノリがめっちゃ楽しい。
14 クローバー (D.A mix)
これも1stアルバム「UNISON SQUARE GARDEN」収録。
正直この曲は新規ファンとしてはノーマークで聴いてなかった。
「フローリア」の名前はどこから取ってきたのか。
ギターのアルペジオがいい味だしてる。
15 プログラムcontinued
新曲。
まさにこの10周年を記念する一曲。
そして7月24日の何気ない記念日に歌うための曲。
「プログラム」と入っている通り、アルバム2曲の「フルカラープログラム」のアンサーソング的位置づけ。
イントロはカセットテープで再生ボタンを押すと「フルカラープログラム」アウトロが流れるという形になっている。
他にも歌詞だったり、ギターリフだったりところどころで「フルカラープログラム」を感じることができる。
若干オリオン、リニアブルーの様な曲調だと感じた。
武道館あとにファンになってこの曲知った人は悔しがること必死。
こういう曲を作ってくれるあたりやっぱりユニゾンはファンを裏切らない。
16 さわれない歌
7thシングル「リニアブルーを聴きながら」カップリング。
ユニゾンとファンの付かず離れずな関係を象徴する曲。
きっかけは与えるけど手を差し伸べたりはしない。
立ち上がるのは自分。
それでいいのだと思う。
きっと助け合うというのはすばらしいことなんだろうけど、どちらかがいなくなってしまったらどちらも駄目になってしまう。
勝手に曲を聴いて勝手にライブに行って救われるだけ。
握手会とかTwitterとかで距離が近いアーティストが増えてきたけど、距離が近いことに息詰まりを覚えたことが過去にある。
この距離感にすごく救われた。
各バージョンの違い
ちなみに本記念アルバムは3バージョンあり、それぞれの違いを解説したいと思う。
DUGOUT ACCIDENT(通常盤B)
このバージョンが基本盤で上記でレビューしてきた各楽曲のみが収録されている。
DUGOUT ACCIDENT(通常盤A) CD+DVD
DVDも付属しているということでアルバム楽曲に加え、
新木場STUDIO COAST 2014.12.12に行われたライブ、UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2014「Catcher In The Spy」が収録されている。
01. 黄昏インザスパイ
02. サイレンインザスパイ
03. オリオンをなぞる
04. 流れ星を撃ち落せ
05. 箱庭ロック・ショー
06. to the CIDER ROAD
07. 君が大人になってしまう前に
08. メカトル時空探検隊
09. 何かが変わりそう
10. シャンデリア・ワルツ
11. 蒙昧termination
12. WINDOW開ける
13. シューゲイザースピーカー
14. harmonized finale
15. ドラムソロ~セッション
16. 天国と地獄
17. カラクリカルカレ
18. 桜のあと (all quartets lead to the?)
19. crazy birthday
20. 場違いハミングバード
21. instant EGOIST
22. 徹頭徹尾夜な夜なドライブ
23. 23:25
さらにスマッシュヒットを続けている「シュガーソングとビターステップ」のミュージックビデオも収録。
こちらをAとしたのはやはりLIVEに圧倒的自信があるユニゾンならではだと感じる。
DUGOUT ACCIDENT【完全生産限定盤】(+2DVD)
そしてこの完全生産限定盤は上記の楽曲、ライブDVDに加え、
下北沢で行われたプレミアムライブ、UNISON SQUARE GARDEN Que 20th Anniversary 2days series [OPERATION HATACHI]より映像収録されている。
01. アンドロメダ
02. アナザーワールド
03. フルカラープログラム
04. CAPACITY超える
05. キライ=キライ
06. サンポサキマイライフ
07. instant EGOIST
08. 夕凪、アンサンブル
09. ライトフライト
10. クローバー
11. スノウリバース
12. over driver
13. マスターボリューム
14. チャイルドフッド・スーパーノヴァ
15. kid, I like quartet
16. さよなら第九惑星
17. シャンデリア・ワルツ
さらにミュージックビデオも豪華収録。
オリオンをなぞる
流星のスコール
さよならサマータイムマシン
天国と地獄
と4つも収録されている。
まさに豪華盤ですね。
最後に
確かリスアニライブだったと思うが、タイバニで有名なユニゾンの田淵はどうやらアニオタらしいというところから親近感が湧き、それがきっかけでここまできた。
畑ちがいの自分をここまでハマらせたユニゾンの記念日に立ち会えることになって本当に運がいいと思う。
文章力がなくてなにいってんだかわからんし、レビューにすらなってないんだけど、ちっぽけながら少しでも記念日を盛り上げることができれば幸いである。
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